NPO環~WA

里山保全活動 農業体験 

TEL.080-5445-2590

〒311-3157 茨城県東茨城郡茨城町小幡2590

2015.9.13 茨城大学大学院サスティナビリティ学国内実践演習

2015.9.13 茨城大学大学院サスティナビリティ学国内実践演習

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2年目となる茨城町をフィールドとした本プログラム、今年もNPO環~WAはコーディネーターとして携わっています。

その1日目午前の部カリキュラムとして、「NPO環~WA」のフィールド(茨城町小幡山林)を活用した自然体験型学習が行われ、留学生3人を含む学生11人・教職員6人が参加し、NPO環のスタッフ一同が対応させていただきました。
今年のキーワードは、「茨城町・涸沼・ラムサール・里山・フードマイレージ・自然エネルギー」など。

里山の循環から学ぶサスティナビリティを体験していただくため、竹林整備と畑での竹の利活用を体験するプログラムを実施。また、今後の自然災害に備えて、火おこしや野営のコツを体感。環の畑や茨城町の恵みを使った森ごはんでは釜戸で炊いた栗ごはんやソーセージの燻製などなど、楽しみながら地産地消・フードマイレージ・地域エネルギーと経済循環について学びました!

■本日実施した自然体験型学習の概要です。
①開会~挨拶~運営メンバの紹介~作業内容のお知らせ ②フィールド全体を散策し、里山の全体像を確認
③体験学習(竹の伐採・竹割・竹の破砕)
④自然災害に備える賢いワンポイント
⑤森ごはん
⑥振り返り

【フィールド全体を散策し、里山の全体像を確認】

さあ、各自ヘルメットとノコギリを装着していよいよフィールドへ出発です。

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まずは、目の前に広がる矢連緑地環境保全地域(茨城県の緑地環境保全地域に指定)です。近くにある香取神社を取り囲むように杉・檜を中心とした鎮守林が広がっていますが、森の整備に手がまわらないことが、結果して外来種である孟宗竹の侵入・木に絡みつくツルの成長を許し・食い止められず、それによって森林が痩せ細り・森の荒廃に繋がっている現状を、里山の問題点も併せながら説明させていただきました。
先生方からは、杉と檜の違いが判る?なんて質問が学生達に投げ掛けられていましたが、実は私もこの活動に携わるまで全く判らず、いくら観察しても樹皮が似ていてどうしたものか状態でしたが、ちょっと目線を上げて葉っぱを見ると一目瞭然。三角でトゲトゲしいのが杉・
網目のように平たい葉が檜と容易に区別がつくようになりました(嬉)。

次に、孟宗竹が広がる今回の体験学習地点や針葉樹と広葉樹が続く作業道を抜けると、いよいよ環~WAの管理畑地です。
森に囲まれる立地の畑ですが、敷地面積は60m×30mと広大です。
里山を含めた循環型の社会づくりを目指す環=WAのコンセプトに繋げることから、畑も里山保全の1つに入れたいと考え整備を始めた立上げ時の話から始まり、現在畑に育っ
ている作物の紹介、そして森の浸食を食い止めるため伐採した孟宗竹を破砕・発酵させて堆肥として畑に還し利活用している、これこそが資源の循環であるといった深ーい話を紹介していただきました。

そして、先生方が何かゴソゴソと始めたと思ったら、何と!?噂の「ドローン」が!
最新鋭のドローンということで手元の操舵部にディスプレイが組み込まれ、その映像を見ながら撮影や操縦が出来るといった優れものです。アッという間に静かに上昇。
最高高度は120m位まで、バッテリーで約10分の飛行時間、映像は4Kで鮮明・クリアと、今後益々人間の活動の幅を広げ・様々な用途で活躍しそうなドローンでした。環のフィールドもバッチリ・クリアな画質で撮影されていました。

【体験学習(竹の伐採・竹割・竹の破砕)】
いよいよ竹林整備に伴う竹駆除の一連の流れを3チームに別れて体験ですが、竹の伐採指導はニッシー、竹割指導は大畠さん、竹破砕指導は神原さん、サポート吉田さんといった体制で実施しました。
まずは全員で整備計画の流れや搬出ルートなどの確認を行い、安全に作業を進めることを共有し、その後はチーム毎に作業手順のチェックを行いました。

▼伐採チーム:
伐採する竹を決めたら竹の傾斜や上空の接触状況などから倒れ込む方向を予想し、伐倒方向が決まったら、倒れこむ方向の反対側をノコギリで挽きます。

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上手く倒れれば良いのですが、上空が混み合い接触している場合は、切り口を持って搬出方向に引きずり出すことで障害物との接触を解消していきます。
竹はノコギリで容易に切れ、搬出はズルズルと引き出すため力の無い女性陣も、一人で一連の作業を行っていました。

▼竹割チーム(太目の竹は竹割で小割に):
搬出された竹を竹割機が載せられる高さまで輪切りし、竹を立てたその断面に重さのある竹割機を載せ押し込みます。
竹割機の先は刃型になっているので両手で持ちグイグイと押し込むと竹の繊維質に沿って簡単に割れる仕組みになっています。
私も最初は、堅いと聞いていた竹がいとも簡単にパリンッと割れることに快感を覚えましたが、学生達も驚きながら竹割を楽しんでいる様子でした。

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▼破砕チーム(細目の竹はそのまま破砕機に):
搬出された竹で腕より細み程度の竹を破砕機に直接投入して細かく粉砕する作業でした。
さて、この粉砕されサラサラになった竹は、雨風にさらされないようフレコンバックに詰め込み、一定期間発酵させると畑の良質な堆肥として再び土に還すことが出来る、これこそ資源の循環であり、今日の一連の作業からこのフィールドにある資源でも十分に地産地消が成り立つことを学びとることが出来ました。
学生達も目から鱗の貴重な経験を得ることが出来たことでしょう。
そして何より迎える側としては、スズメバチの手荒な歓迎を迎えることなくフィールドワークを終えたことはひとまず安心ですね。

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【自然災害に備える賢いワンポイント】
このところ自然災害と言われる規模をはるかに超える大震災・ゲリラ豪雨・断続的に縦断する噴火などが日本列島で多発しています。いざ非常時となった時に基本となる・役立つ、火おこしや野営のコツなどを焚火・タープを使いながらの実習です。

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特に印象に残ったお話は、現在の海外から化石燃料を輸入してエネルギー消費をする外産地消から、地域にある杉や檜を家庭の熱エネルギーである暖房や給湯利用に消費する地産地消の考え方にかえることで、お金が回るといった経済の循環だけでなく、資源が地域で循環していきます。
体験学習で伐採した竹や間伐材も、破砕→乾燥→更に細かく破砕→成形・冷却すればペレットといった付加価値がついた商品となり、家庭にペレットストーブを設置すればエネルギーとして使用が出来るといったように、皆さんがゴミと思っているものも見方を変えれば資源となり、お金がまわり・雇用が発生します。

【森ごはん】
管理畑地で丹精込めて作った森の食材を使用した森ごはんの時間です。
今回も豪華食材が満載。
畑の野菜(かぼちゃ・ゴーヤ・ナス)&茨城町の田口農園さんからいただいた栗やブドウ、ポケットファームどきどきからローズポークと自家製ソーセージなどなど。

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森のなかで食す森ごはんは最高に贅沢で、心豊かに過ごせるひと時ですね。

食とエネルギーの地産地消、森の循環を促す里の暮らし体験を食を通して学びました。

【⑥振り返り】
ここまで盛り沢山の内容で、地産地消・フードマイレージ・地域エネルギーと経済循環をキーワードに学んできましたが、最後にお約束の体験型学習を通しての気づきを一人ずつ発表していただきました。

・東京都心で生活をしてきて、土を目にする機会が少なかったのでとても新鮮な気持ちで参加できました。
・この活動を通して里山保全を行っている人がいることを知り、また本来、杉や檜が生育するエリアに外来種の竹が侵入し、その駆除のために伐採しているという整備の必要性を理解しました。
・木を切ること=かわいそうみたいな発想があったが、里山や森の保全のためには一定程度の整備(人が手を加えること)も必要だということがわかりました。
・人が手を加えないままだと荒廃するし、手を加えすぎてもいけない、そのバランスが大切であると感じました。
・駆除された竹は、竹パウダーの堆肥やペレットで火種に利活用され、それが野菜の生育やエネルギーの源として循環していく、お金が廻ることも大事だが地域資源が循環してこそ、産業が興り・雇用が発生する本当の意味での経済循環であると実感しました。

皆さん、里山に入り・体験することで、それぞれの気づきがあったようです。
今後の学生生活の糧になっていくことを期待して、今回の活動報告を終了します。

お疲れさまでした。

PS.ハチ撃退用スプレーで「かまえーっ!!」の体勢をとる場面も。ハチ対策は森の作業の重要な心構えの一つです。

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